2008年3月31日月曜日

まおちゃんの未来

まおちゃんといってもスケートの真央ちゃんではなく、我が家の
初孫のまおちゃんに、それこそずいぶん久しぶりに会ってきた。

本当は正月にもっとゆっくりできるはずだったのが、温泉に着いた
その日に私がインフルエンザで高熱をだし、うつしてはならじと
そそくさと帰宅してしまったので、3月遅れの正月みたいなもの。

私たち夫婦に娘、ママのご両親も加わってまことに賑やかしく、
大人数はそれだけで楽しいことを味わうことができた。 試験を
控えた娘のボーイフレンドが一緒だったらもっと賑やかだったろうな。

ところで、孫のまおちゃんだが、色んなものを持って生まれてきた
ようで、実にたのしみ。

まず、食欲がすごい。おとなと同じ量をぺろりと平らげ、それでも
まだ足りないという按配。将来像の一番目は”ギャル曽根”二世か?

息子夫婦が両方の親たちを宝塚月組公演に招待してくれ、
世代ギャップと雰囲気ギャップに戸惑いながら鑑賞させてもらった。
初めは女が男を演じたり、外人になっていたりで、日常とのギャップ
になぜか気恥ずかしさが先立ったが、自分の子供たち世代のお嬢
さんたちが一生懸命に演じている姿に次第に肉親でもあるかのような
応援する感情がわきあがって最後はこちらの気分は舞台と一体化
していた。あの短い時間はなんだったのかと劇場をでると逆のギャップ
ができていて、あ~夢の世界だったんだと我に帰った次第。
少女たちが憧れるのもむべなるかな・・・。
女房がつぶやくには、まおちゃんを将来宝塚にいれようかだとさ。
どうすべきでしょうかね~、大食いと宝塚、すごいギャップだけど・・。

なんやかやで2泊3日をすごすうちに、すごい人見知りのまおちゃんも
ようやく我々になれてきたみえて、大分遊んでくれるようになった。
とくに男性には人見知りがすごいらしい。赤ん坊もひとりひとり
生まれたときからちゃんと性格があり、まおちゃんは息子や娘とも
確かに違っている。生き物の仕組みを作った神様はたいしたもんだ。
さらに個性的な息子夫婦の教育を受けるわけだから、そりゃあ世界に
二人といない人間になるのだわな。地球上に何十億の人間がいても
ひとりとして同じ人間が居ない理屈だねえ・・。

限られているのに無限の可能性をもつまおちゃんは一体どんな未来を
描くのか、私たちにどんな夢をみせてくれるのか、楽しみだ。

2008年3月26日水曜日

シルク

シルクはカイコからとれる高級繊維だくらいは知っていたが、最近、
必要があって少し調べてみたら実に奥が深いことを知った。

なぜカイコが絹糸をだすかというと、ちゃんと成体して繁殖できるように
外界から身体を守るためらしい。糸自体に通気性と湿度、温度などを
調節する機能が備わって完全な空調システムを作っているらしい。

1匹のカイコが紡ぎだすシルクの長さはほぼ富士山の高さくらいだといい、
それが18種類のアミノ酸でできているときけば、またすごい能率だと
驚かされる。シルクのタンパクといっても、糸の中心となるフィブロインと
それを取り巻くセリシン(3種類ある)がまず体内に液状でつくられ、口から
吐き出されると同時に糸として硬化するという。まるで工場ですよね。

シルクの利用は5000年も前に遡り、衣類は勿論、栄養源にもなっていて、
中国では漢方として治療に使われてきた。
血糖値を下げたり、中性脂肪を下げたり、アレルギーを治したりと多岐に
わたる作用が現代科学で再評価されて報告されている。

本当にそんなにすごいのかを実感するために微量のシルクプロテインを
手近にあったクリームによく混ぜて塗ってみた。なるほど、完全空調という
だけあって、翌朝洗顔しても乾いた感じがまったくしない。そうなると、
シルクのパジャマを着ているとアトピーが治るという話もさもありなんと
思えてくる。

糸としてのシルクはいくつものグレードに分かれていて、日本のシルクが
最も優れているらしいが、生産量は激減して、いまや中国の1000分の1、
インドの500分の1にしかならない。1匹のカイコが食べる桑の葉は、25g
程度だというから蛋白源としても生産効率は悪くないのではないか、
もっと利用すればいいのにと思う。

合成化学が進歩したといっても、菌類や植物、虫などが作り出す物質を
すべて作れるまでには至っていないことを思うと、やはり自然は偉い!と
あらためて謙虚な気持ちになる。

2008年3月21日金曜日

統合医療展 

パシフィコ横浜で18日、19日と統合医療展が開かれたので行ってみた。
意外性という意味でとても面白かった。

真面目な医療という点からみると、今とは少し違った未来を予感させる
ものもあった。きのこや植物などの抽出物などは見慣れているが
病院ごとに独自の治療法や独自のクリーム剤など、多様化してきている。

不真面目とは言わないが、一方では、オーラとか波動などの商品も
展示されていた。

統合医療は、将来認知されるのかしぼんでしまうのか?

個人的には統合医療は賛成で、患者の選択肢が広がればよいと思って
いるが、あくまで、科学的に許容される範囲でという限定がつく。
展示物のいくつかは科学ではなく神の奇跡に近いものであり、これらが
統合医療の普及にマイナスに働くのではないかと危惧している。

アメリカのNIH(National Health Institute)では、51億円の予算を
組んで日本から舞茸を輸入してMDフラクションを抽出し、NCI
(National Cancer Institute)を中心に癌の補助療法の臨床試験を
開始している。そもそも、このMDフラクションは神戸薬科大学の
先生が発見して論文発表したものだというが、日本の学界や大手
企業が取り上げる前にアメリカが取り上げてしまったらしい。

科学の世界でもグローバルスタンダードを主張し、リードしてきた
アメリカがなぜ統合医療というあいまいな領域に乗り出すのか?
おそらくは、アメリカ自身が現代科学に限界を感じているからでは
ないかと思う。

もともと数え切れない要素が正しく絡み合って命が支えられ、
正しい絡み合いが崩れて病気が発生するのが生き物であるなら、
ただひとつの要素がすべてを解決するはずもない。
DNAの複製だってすべての反応条件が整っていなければ起こらない
のだから・・。 もともとが生命体自身が統合的存在なのである。

これからの科学には、人間の思い上がりの反省に立って、あらためて
生命の精緻さに敬意を持つところから始まり、人の手で創りえない
物質を他の生物から分けてもらうという自覚が必要だと思う。
なんたって、いかに合成技術が進んだといっても、まだ植物が当たり
前に合成しているものすべてを人間が作れないんですから。

2008年3月4日火曜日

やっぱりイスラエル

イスラエルのオルメルト首相が来日して講演会があった。
BRICs以外で5%以上の経済成長を遂げている国はめずらしい。

今の日本から見るとうらやましい限りである。

講演会は1部と2部に分かれていて、オルメルト首相の講演は
1部だったのだが、セキュリティー・チェックの厳しいことたるや、
入場まで小一時間かかっていた。世界中どこにいてもテロの
危険があるイスラエル首相なのだから当然だが、日本にも
もう少しこの手の緊張感があったほうがいいのではないか。
1部が終わって休憩に入ったあとは、誰もが出入り自由になって
ずいぶんとはっきりしているもんだと笑ってしまった。

イスラエルの経済成長を支えるのは、世界第1位の研究開発投資
で、GDPの5%弱に達している。また、先ほどのセキュリティーと
同様に、この国には存続の危機感が根底に流れていて、それが
他にない技術を持つことで成長とアイデンティティーを得るという
国民性につながるように見える。

一億総批評家になってしまった日本では、よいことも悪いことも
出る杭にならないほうが賢いという事なかれ主義が雲のように
蓋い、イスラエルとは対照的な社会規範をつくっている。
そりゃあ自分だけはそれでいいさ。日本経済はそのうち上向くなんて
根拠の無い人任せで今日を安穏に過ごしていたひにゃ、近未来には
自前では生きてゆけなくなりますよ!

ここは、イスラエルとの交流を盛んにして、彼らの生きるエネルギー
を移殖してもらうのが一番近道だと思うけどナー。